エクセルSUMIFS関数は、複数条件に一致する、セルの値の合計を求める関数です。SUMIFS関数の複数条件は、AND条件です。AかつBかつCと、複数の条件を127組まで指定できます。条件式には、数値、式、セル参照、または文字列を指定して、セルの合計を求めます。使い方は簡単です。複数条件に一致する、セルの合計を求めたいなら、SUMIFS関数です。ここでは、SUMIFS関数の使い方を分かりやすく説明しています。複数条件に合った合計を求めることが、簡単にできるようになります。
目次
エクセルSUMIFS関数
SUMIFS関数は複数条件に一致している、データの合計を求める関数です。検索条件には、ワイルドカード文字も使用できます。
SUMIFS関数の書式と引数
SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲 1, 条件 1, [条件範囲 2, 条件 2], …)
合計対象範囲 | 合計するセルの範囲を指定します。範囲にある空の値や、テキスト値は無視されます。 |
条件範囲1 | 条件による評価の対象となるセルの範囲を指定します。 |
条件1 | 条件を数値、式、セル参照、または文字列で指定します。 |
複数条件で合計(基本)
SUMIFS関数の複数条件は、AND(かつ)の条件になります。
H2に、商品名「ノートA4」かつ、 店舗「銀座」の、合計金額をだしてみましょう。
H2 =SUMIFS($D$2:$D$9,$A$2:$A$9,F2,$B$2:$B$9,G2)
「8,000」が返されます。
H2の式をドラッグして、「H3:H4」にコピーしましょう。
合計金額が表示されました。
不等号を使用して合計
SUMIFS関数で不等号を使用するときには、ルールがあります。
数値で指定する場合と、セル参照で指定する場合とは、指定方法が違うので、気をつけましょう。
下の表を使って、説明していきます。
条件を数値で指定
I2に、数量「20以上」、かつ 店舗「銀座」の、金額を合計する式を入力しましょう。
I2 =SUMIFS(E2:E9,D2:D9,”>=20″,B2:B9,H2)
次の式でもいいです。
I2 =SUMIFS(E2:E9,D2:D9,”>=20″,B2:B9,”銀座”)
「8,000」が返されます。
数値で指定する場合、「”>=20″」と入力します。
「>=20」を「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。
条件をセル参照で指定
I3に、数量「15以上」、かつ 店舗「東京」の、金額を合計する式を入力しましょう。
I3 =SUMIFS(E2:E9,D2:D9,”>=”&G3,B2:B9,H3)
「7,100」が返されます。
セル参照で入力する場合「”>=”&G3」と入力します。
「>=」を「”」(ダブルクォーテーション)で囲んで、「”>=”」と「G3」を「&」でつなぎます。
SUMIFS関数に不等号を使用するときには、セル参照では指定方法が特殊なので、覚えておきましょう。
ワイルドカードを使用して合計
文字列で指定
H2に、商品名「A4を含む」、かつ 店舗「銀座」の、金額を合計する式を入力しましょう。
H2 =SUMIFS(D2:D9,A2:A9,”*A4*”,B2:B9,”銀座”)
「8,000」が返されます。
文字列で入力する場合「”*A4*”」と入力します。
セル参照で指定
H3に、商品名「A3を含む」、かつ 店舗「東京」の、金額を合計する式を入力しましょう。
H3 =SUMIFS(D2:D9,A2:A9,F3,B2:B9,G3)
「6,100」が返されます。
セル参照の場合、「F3」と入力します。
エクセルSUMIFS関数でよく使う比較演算子とワイルドカード
比較演算子
式 | 意味 |
= | 等しい |
> | より大きい |
< | より小さい |
>= | 以上 |
<= | 以下 |
<> | 等しくない |
ワイルドカード
文字 | 説明 | 使用例 |
* | 任意の数の文字。アスタリスク (*) は文字列のどの場所でも使用できます。 | *abの場合cab、cdabは検索されますが、abdは検索されません。 |
? | 指定した場所の任意の 1 文字 | b?cの場合、bacは検索されますが、baacは検索されません。 |
同じ列で合計を出す
エクセルSUMIFS関数は、複数条件に一致するセルの合計を求めることができますが、条件はAND(かつ)になります。なので、複数の列の条件に一致する、セルの値の合計を求めることになります。では、同じ列での、複数条件で合計を求めることができるのでしょか? 同じ列での複数条件はOR条件になりますが、SUMIFS関数で求めることができます。SUM関数と組み合わせると、OR条件を指定して合計が出せます。
こちらの記事もご覧ください。⇒複数列でOR条件に一致するセルを合計!エクセルSUMIFS関数