エクセルTEXT関数を使って、日付を文字列に変換させることができます。文字列を日付に変換する方法は、よく知られていますが、ここで紹介しているのは、日付を文字列に変換させる方法です。それには、TEXT関数に表示形式コードを使用します。TEXT関数は表示形式コードを使用して、数値を読み取りやすい表示に変更できる便利な関数です。TEXT関数を使うと、日付と文字列を結合させて、色々な文字列に変換させることもできます。TEXT関数は日付データを扱う場合、便利な関数です。
日付を文字列に変換させる方法
エクセルTEXT関数で、日付を文字列に変換させる例です。
下の表の、日付データを、 yyyymmdd形式の文字列に変換してみましょう。
A2に入力されている「2017/5/1」の日付を、「yyyymmdd」形式の文字列に変換してみましょう。
B2に、式を入力します。
B2 =TEXT(A2,”yyyymmdd”)
「20170501」が返されました。
日付が「yyyymmdd」形式の文字列に、変換されました!
B2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
日付が文字列に、変換されました!
日付と文字列を結合
ここで、日付と文字列を結合させる方法も紹介します。
日付と文字列を結合させたい場合は、&または、エクセル関数CONCATENATEで結合できますが、その場合、日付がシリアル値になってしまいます。
このような場合に、TEXT関数を使います。
下の表のC2に、日付と文字列をさせる式を入力しましょう。
C2 =”出荷予定日:”&TEXT(B2,”yyyy/m/d(aaaa)”)
D2には、「出荷予定日:2018/3/26(月曜日)」が表示されました!
TEXT関数を使うと、自由自在に文字が組み立てられます!
TEXT関数
TEXT関数は、表示形式コードを使用して数値の表示方法を変更することができます。数値を読み取りやすい表示に変更できる便利な関数です。
TEXT関数の書式と引数
TEXT(数値, 表示形式)
数値 | 数値、数式、または数値を含むセルの参照を指定します。 |
表示形式 | 数値書式を、”yyyy/mm/dd” など、引用符で囲んだテキスト文字列として指定します。 |
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセル関数を使って日付の曜日を表示!特定の曜日だけ表示させる
TEXT関数の使用例
A1の「2018/9/13」の表示を「mm/dd/yy」にしましょう。
B1 =TEXT(A1,”mm/dd/yy”)
「09/13/18」が返されます。
日付の書式記号
年の書式記号
書式記号 | 説明 | 例 | 結果 |
yy | 西暦の下 2 桁を表示します。 | 1996/10/15 | 96 |
yyyy | 西暦を 4 桁で表示します。 | 1996/10/15 | 1996 |
e | 年を和暦で表示します。 | 1996/10/15 | 8 |
ee | 年を和暦2桁で表示します。 | 1996/10/15 | 08 |
g | 元号をアルファベットの頭文字で表示します。 | 1996/10/15 | H |
gg | 元号を漢字の頭文字で表示します。 | 1996/10/15 | 平 |
ggg | 元号を漢字で表示します。 | 1996/10/15 | 平成 |
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセル関数を使って日付に祝日を表示させる方法
月の書式記号
書式記号 | 説明 | 例 | 結果 |
m | 月を表示します。 | 2012/3/15 | 5 |
mm | 1桁の月には 頭に0をつけて2桁で表示します。 | 2012/3/15 | 05 |
mmm | 月を英語の頭文字3文字を表示します。 | 2012/3/15 | Mar |
mmmm | 月を英語で表示します。 | 2012/3/15 | March |
mmmmm | 月を英語の頭文字で表示します。 | 2012/3/15 | M |
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセル関数を使って日付の曜日を表示させる方法
日の書式記号
書式記号 | 説明 | 例 | 結果 |
d | 日を表示します。 | 2005/10/8 | 8 |
dd | 1桁の日には頭に0をつけて2桁で表示します。 | 2005/10/8 | 08 |
日付文字列を日付に変換
エクセルTEXT関数は、日付を文字列に変換させることができますが、文字列を日付に変換することはできるのでしょうか。文字列は、データで集計をするとき厄介です。日付の計算ができません。日付が文字列になっていることに気が付かなくて、計算してしまうと、間違った計算が返されます。TEXT関数では、文字列を日付に変換することもできます。
yyyy/mm/dd形式の日付文字列はどうでしょうか。日付文字列を簡単に、日付に変換できる関数があります。DATEVALUE関数です。DATEVALUE関数を使うと、文字列となっている日付を、シリアル値に変換します。あとは、シリアル値を、書式設定から日付にするだけです。
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセル関数で文字列を日付に変換する方法!