エクセルCOUNTIF関数の条件には、数値、文字列、セル参照などを指定できますが、日付を指定してセルをカウントすることもできます。日付には、以降、以前の期間や、A日~B日までの日付の範囲などがあります。となると、日付の以降、以前の期間はOR条件、範囲はAND条件の複数条件になります。ここでは、COUNTIF関数を使って、条件に日付を指定して、複数条件ANDとORで、セルをカウントする方法を紹介しています。COUNTIF関数に、日付を指定するとき、日付をセル参照で指定することもできます。セル参照の式も、説明しています。OUNTIF関数は、よく使われる関数です。日付を指定して、一致するセルをカウントする、テクニックをマスターしましょう。
目次
COUNTIFS関数に日付を指定してセルをカウント
COUNTIFS関数に、同じ日付、~以前の日付、~以降の日付を指定して、セルをカウントしてみましょう。
同じ日付のセルをカウント
F2に、「2018/3/5」と同じセルがいくつあるか、カウントする式を入力します。
F2 =COUNTIF(C2:C10,”2018/3/5″)
「2」が返されます。
「2018/3/5」と同じセルは、「2」あります。
~以前の日付のセルをカウント
F2に、「2018/2/28」以前のセルがいくつあるか、カウントする式を入力しましょう。
F2 =COUNTIF(C2:C10,”<=2018/2/28″)
「4」が返されます。
次に、セル参照する式を、F3に入力してみましょう。
F3 =COUNTIF(C2:C10,”<=”&E3)
「4」が返されます。
「2018/2/28」以前のセルは、「4」あります。
セル参照で、比較演算子を使う場合は、「<=」を「”」ダブル
~以降の日付のセルをカウント
F2に、「2018/3/20」以降のセルがいくつあるか、カウントする式を入力しましょう。
F2 =COUNTIF(C2:C10,”>=2018/3/20″)
「2」が返されます。
次に、セル参照する式を、F3に入力してみましょう。
F3 =COUNTIF(C2:C10,”>=”&E3)
「2」が返されます。
「2018/3/20」以降のセルは、「2」あります。
A日以前、B日以降の日付の期間を指定
COUNTIF関数に、以前、または以降の日付の範囲を指定する場合は、複数条件OR(または)になります。
F2に、「2018/2/5」以前、「2018/3/25」以降のセルがいくつあるか、カウントする式を入力しましょう。
F2 =COUNTIF(C2:C10,”<=2018/2/5″)+COUNTIF(C2:C10,”>=2018/3/25″)
「3」が返されます。
「2018/2/5」以前、「2018/3/25」以降のセルは、「3」あります。
A日~B日の日付の範囲を指定
COUNTIF関数に、A日~B日の日付の範囲を指定する場合は、複数条件AND(かつ)になります。
F2に、「2018/2/5」~「2018/3/25」までのセルがいくつあるか、カウントする式を入力しましょう。
F2 =COUNTIF(C2:C10,”<=2018/3/25″)-COUNTIF(C2:C10,”<=2018/2/4″)
「7」が返されます。
「2018/2/5」~「2018/3/25」までのセルは、「7」あります。
次の式でもいいです。
F2 =COUNTIF(C2:C10,”<=2018/3/25″)-COUNTIF(C2:C10,”<2018/2/5″)
COUNTIF関数
検索条件に一致するセルの個数を返します。
COUNTIF関数の書式と引数
COUNTIF(範囲,検索条件)
範囲 | 検索条件に一致するセルの個数を求める範囲を指定します。 |
検索条件 | 条件を、数値、式、または文字列で指定します。式、文字列で指定する場合は「”」で囲みます。 |
COUNTIF関数で使える比較演算子
検索条件に使える比較演算子です。
演算子 | 説明 |
= | 等しい |
<> | 等しくない |
> | より大きい |
< | より小さい |
>= | 以上 |
<= | 以下 |
COUNTIF関数で複数条件
エクセルCOUNTIF関数は、1つの条件で、セルの個数をカウントする関数ですが、条件に日付を指定して、期間や範囲を指定することもできます。COUNTIF関数で、日付の期間や範囲を指定する場合は、複数条件、ANDとORになります。
条件に一致するセルの個数をカウントする関数は、他にもありますが、COUNTIF関数は使いやすい関数です。複数条件を指定することで、より複雑な条件に一致する、セルをカウントすることもできます。
こちらの記事もご覧ください。⇒複数条件で数値をカウント!エクセルDCOUNT関数