エクセルROUNDDOUN関数は、掛け算と切り捨てを、同時に行うことができます。掛け算や割り算をした時に、小数点が出ることはよくあります。小数点になってしまうと、数値が分かりにくいです。そのような時、掛け算や計算で、でた小数点を、ROUNDDOUN関数で切り捨てて、計算結果を同じ桁数にできます。桁数には、正の数、負の数、0を指定できますが、桁数に0を指定すると、小数点以下を切り捨てて、数値を整数にします。ここでは、桁数に、小数点以下、整数部分、0を指定して、ROUNDDOUN関数で掛け算の結果を、切り捨てて数値を丸めています。掛け算と数値の切り捨てを、同時に行う方法も紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
目次
ROUNDDOWN関数
指定した桁数に、数値を切り捨てます。
書式
ROUNDDOWN(数値, 桁数)
数値 | 切り捨てる数値を指定します。 |
桁数 | 指定した桁数で切り捨てます。 |
ROUNDDOWN関数は、桁数に正の数、負の数、0の数を指定することによって、数値の切り上げる部分が異なってきます。
ROUNDDOWN関数はROUND関数と似ていますが、注意しなくてはいけないのは、ROUND関数は数値を四捨五入しますが、ROUNDDOWN関数は常に数値を切り捨てることです。
整数値で切り捨てる
ROUNDDOWN関数は桁数に0を指定すると、数値の小数点以下を切り捨てて整数にします。
商品の合計金額を、計算した表がありますが、合計金額は個数、単価、割引率を掛けて計算しています。合計金額が小数点以下になっているので、整数にしてみましょう。
F列に、合計金額を整数値にする式を入力します。
F2 =ROUNDDOWN(E2,0)
小数点部分が切り捨てられて、「24,378」が返されます。
F2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
合計金額が整数になりました。
ROUNDDOWN関数の桁数に0を指定すると、数値の小数点以下は常に切り捨てられます。
小数点以下で切り捨てる
ROUNDDOWN関数の桁数に、正の数を指定してみましょう。
正の数を指定すると、小数点以下について、指定した桁数の右側が切り捨てられます。
F2 =ROUNDDOWN(E2,1)
小数点第1位より右側を切り捨てて「24,378.7」が返されます。
F2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
合計金額は、小数点第1位まで表示されます。
整数部分で切り捨てる
ROUNDDOWN関数の桁数に、負の数を指定してみましょう。
負の数を指定すると、数値の小数点の左側(整数の部分)が切り捨てられます。
合計金額を、千の位まで表示してみましょう。
F2 =ROUNDDOWN(E2,-3)
小数点の左側(整数の部分)3桁を切り捨てて、「24,000」が返されます。
F2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
千の位の右側が切り捨てられて、千の位まで表示されます。
掛け算と切り捨てを同時に行って整数にする
掛け算と切り捨てを同時に行います。掛け算の結果を、エクセルROUNDDOWN関数で切り捨てて、整数値にしてみましょう。
E2に、掛け算の結果を切り捨てる式を入力します。
E2 =ROUNDDOWN(B2*C2*D2,0)
E2の式は、個数、単価、割引率を掛けた合計金額を、ROUNDDOWN関数で切り捨てて整数にしています。
「24,378」が返されます。
E2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
合計金額が整数で表示されました。
E2の式はPRODUCT関数を組み合わせても、計掛け算の結果を切り捨てて整数にできます。
E2 =ROUNDDOWN(PRODUCT(B2:D2),0)
「24,378」が返されます。
割り算と切り捨てを同時に行って小数点第2位まで表示
割り算と切り捨てを同時に行って、小数点第2位まで表示してみましょう。
D2に、割り算の結果を切り捨てる式を入力します。
D2 =ROUNDDOWN(C2/B2,2)
「24,378」が返されます。
E2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
小数点第2位まで表示されました。
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ROUNDDOUN関数で計算の結果を切り捨て
エクセルROUNDDOUN関数を使うと、計算の結果を切り捨てを同時に行うができます。掛け算や、割り算などをした時に、計算の結果が小数点になる事はよくあります。
そのような時に、ROUNDDOUN関数を使うと、数値の切り捨てが簡単にできます。数値を切り捨てる関数は他にもあります。気を付けることは、ROUNDDOUN関数は、常に数値を切り捨てるという点です。
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセルINT関数で小数点以下を切り捨てて整数にする!ROUNDDOWN、TRUNCとの違いは?
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