エクセルCOUNT関数とCOUNTA関数の違いを、使い方を紹介しながら説明しています。COUNT関数とCOUNTA関数は、セルの数をカウントする関数ですが、COUNT関数は数値が含まれる、セルの個数を数えます。COUNTA関数は、論理値、文字列、エラー値などを含む、空白でないセルをカウントします。数値だけを数える場合はCOUNT関数を、すべての種類のデータを含む、空白でないセルをカウントしたい場合は、COUNTA関数を使います。エクセルCOUNT関数、COUNTA関数は、よく似ているので使い方を間違いやすいです。
目次
COUNT関数とCOUNTA関数の違い
COUNT関数:数値を数えます。
COUNTA関数:空白でないセルの数を数えます。
COUNT関数
数値を含むセル、数値の個数をカウントします。日付、または数値を表す文字列 「”1″」 のように引用符で囲まれた数値も計算の対象となります。
COUNT関数の書式と引数
COUNT(値 1, [値 2], …)
値 1 | 数値の個数を調べる1つ目のセル参照、またはセル範囲。 |
値 2, … | 数値の個数を調べる2つ目からのセル参照、またはセル範囲。255まで指定できます。 |
COUNT関数で数値を含むセルをカウント
COUNT関数で、単価が決まっている商品の数を数えてみましょう。
B11に、式を入力しましょう。
B11 =COUNT(B2:B10)
結果は「7」を返します。COUNT関数は文字列はカウントしません。「-」は計算の対象外になります。
次に、COUNT関数で商品の数をカウントしてみましょう
A11に、式を入力します。
A11 =COUNT(A2:A10)
「0」を返します。
COUNT関数で商品の数はカウントできません。
COUNT関数は数値を含むセル、数値の個数をカウントして、文字列はカウントしません。
文字列をカウントしたい場合はCOUNTA関数を使います。
COUNTA関数
エクセルCOUNTA関数は、空白ではないセルの個数をカウントします。エラー値や空の文字列 「””」もカウントします。
COUNTA関数の書式と引数
COUNTA(値 1, [値 2], …)
値 1 | 1つ目の空白でないセルの個数を調べるセル範囲。 |
値 2 | 2つ目からの空白でないセルの個数を調べるセル範囲。255まで指定できます |
COUNTA関数で空白ではないセルをカウント
COUNTA関数で確定している枝番の数を、カウントしてみましょう。
B11に式を入力しましょう
B11 =COUNTA(B2:B10)
「7」を返します。
確定している枝番の数は「7」です。
COUNTA関数は、空白でないセルの個数をカウントします。
空白のセルはカウントしません。
次に、COUNTA関数で、単価が確定している商品の数を数えてみましょう。
C11に、式を入力します。
C11 =COUNTA(C2:C10)
「9」を返します。
単価が確定している商品の正確な数は「7」です。
このようにCOUNTA関数では、数値の個数をカウントできません。
空白でないセル以外は、すべての種類のデータを含むセルをカウントします。
数値をカウントする場合は、COUNT関数を使いましょう。
空白のセルをカウントするCOUNTBLANK関数
COUNT関数、COUNTA関数と並んでセルの数をカウントする関数です。COUNT関数、COUNTA関数は入力されているセルの数を数える関数ですが、COUNTBLANK関数はその逆です。空白のセルの数を数えます。
COUNTBLANK関数の使い方
COUNTBLANK関数で空白のセルを数えます。空の文字列 「””」はカウントしません。
未回答の数を、数えてみましょう。
B10 =COUNTBLANK(B2:B9)
空白のセル「3」を返します。
回答者数の数を数えたい場合は、COUNTA関数を使いましょう。
条件に一致するセルの個数をカウントするCOUNTIFS関数
セルの数をカウントする関数、COUNT関数、COUNTA関数の他にCOUNTIF関数、COUNTIFS関数がありますが、COUNTIF関数は条件に一致するセルの個数を数えます。COUNTIF関数で指定できる条件は1つです。複数の条件を指定する場合は、COUNTIFS関数を使います。1つの条件に一致するセルの個数をカウントする場合は、COUNTIF関数、複数の条件に一致するセルの個数をカウントする場合はCOUNTIFS関数を使います。
こちらの記事もご覧ください。⇒複数条件に一致するデータをエクセルCOUNTIFS関数でカウント!