アンケート表には、チェックマーク、レ点を入れる四角い図形をよくみますが、このチェックボックスをエクセルで作成する場合、どのように作成すればいいのでしょうか。
エクセルで作成すると、アンケート表のファイルをメールに添付して送付か、ネットワークで接続されているPCならば、ファイルをネットワークに入れれば、ファイルからアンケート表に記入できます。記入後はファイルをメールで送付か、ネットワークに入れるだけです。
エクセルでアンケート表を作成すると、回収と集計が効率よくできます。紙で作成すると、印刷、回収に手間がかかります。エクセルでチェックボックスが作成できるとアンケート調査が楽です。このチェックボックスを作成する方法を紹介していきましょう。
目次
レ点、チェックボックスとは
チェックボックスとは、正方形の図形で表示されています。1つの項目に対して「はい」「いいえ」で答える場合や、複数の選択肢がある場合、複数選択できるボックスです。「はい」で答える場合は、正方形にレ点を入れます。複数の選択肢がある場合、「はい」には正方形に全てレ点を入れます。
チェックボックスはアンケート調査の時によく使われます。チェックボックスと似たようなボタンに、オプションボタンがあります。ラジオボタンは複数のいくつかの選択肢から1つだけ選ぶ場合に使われます。中抜きの円形で、クリックすると中に点が付きます。最初1つのボタンを選択し、次に別のボタンを選択すると、このボタンに点が付き、最初選択したボタンの点が消えます。エクセル上で試験、調査、アンケートなどで使われます。
チェックボックスは正方形で、1つの項目に対して1つまたは複数に、ラジオボタンは円形で、複数の項目に1つだけ答えるボタンと覚えておくといいです。
レ点、チェックボックスの作成方法(クイックアクセスツールバーから作成)
エクセル2007年版以降で作成
エクセル2007年版以降に「クイックアクセスツールバー」が導入されました。この「クイックアクセスツールバー」にチェックボックスを追加する方法で説明していきます。
クイックアクセスツールバーにチェックボックスを追加する方法
1.エクセルの一番上部に▼のようなボタンがあります。このドロップダウンボタンをクリックします。
2.複数のメニューから「その他のコマンド(M)」を選択します。「Excelのオプション」画面が開きますので、この画面の左側にある「コマンドの選択(C)」から「リボンにないコマンド」を選択します。
3.「リボンにないコマンド」を選択すると、複数のコマンドが出てきます。この複数あるコマンドの中から「チェックボックス(フォームコントロール)」を選択しましょう。似たようなコマンドに「チェックボックス(ActiveXコントロール)」があります。フォームコントロール以前のバージョンと互換性のある独自のコントロールです。VBAを使用しない場合に使います。ActiveXコントロールはワークシートでもVBAのユーザーフォームでも使用できるコントロールです。どちらを使用してもいいですが、VBAに慣れていない場合は「チェックボックス(フォームコントロール)」を使用した方がいいでしょう。ここでは「チェックボックス(フォームコントロール)」を使用して作成していきます。
4.「チェックボックス(フォームコントロール)」を選択して、黒く反転させます。次に、真中にある「追加(A)»」「«削除(R)」のボタンから、「追加(A)»」のボタンをクリックします。「チェックボックス(フォームコントロール)」のコマンドが右側に移動します。これを確認して画面下部にある「OK」ボタンをクリックします。
5.エクセルワークシートの「クイックアクセスツールバー」に「チェックボックス(フォームコントロール)」のコマンドが追加されます。エクセル画面上部をみましょう。正方形にレ点が入っているコマンドが確認できます。
6.「クイックアクセスツールバー」に「チェックボックス(フォームコントロール)」のコマンドをクリックします。次にエクセルシートのチェックボックスを挿入したい配置でクリックするとチェックボックスが作成できます。
エクセル2003年で作成
1.「表示」タブの「ツールバー」「フォーム」を選択していきます。「フォーム」を選択すると「フォームコントロール」が出てきます。この「フォームコントロール」から「チェックボックス」を選択します。
2.「チェックボックス)」のコマンドをクリックします。次に、エクセルシートのチェックボックスを挿入したい配置でクリックするとチェックボックスが作成できます。
レ点、チェックボックスの作成方法(「開発」タブから作成)
エクセル2003年にはありません。2010年以降のバージョンになります。2010年版以降のエクセルで作成できます。
1.「ファイル」タブの「オプション」を選択します。次に「リボンのユーザー設定」を選択します。「Excelのオプション」画面が開きます。エクセルの一番上部に▼のようなボタン「クイックアクセスツールバー」から、「その他のコマンド(M)」を選択しても「Excelのオプション」画面が開きます。どちらからでもいいです。「Excelのオプション」画面で「リボンのユーザー設定」を選択して、右側にある複数あるタブから「開発」を探します。この「開発」のチェックボックスにチェックマークを入れます。画面一番下部にある「OK」ボタンをクリックします。これで、タブに「開発」ができました。エクセルシート画面、タブに「開発」があるのを確認しましょう。
2.「開発」タブの「コントロール」グループの「挿入」コマンドを選択します。「挿入」コマンドの▼ボタンを押して、レ点、「チェックボックス(フォームコントロール)」のコマンドをクリックします。次に、エクセルシートのチェックボックスを挿入したい配置でクリックするとチェックボックスが作成できます。
レ点、チェックボックスの設定方法
「チェックボックス」を選択した状態で右クリックします。選択されると「チェックボックス」の周囲に□、○がでます。「コントロールの書式設定を(F)」を選択します。「コントロールの書式設定を(F)」で、サイズ、色、プロパティなどを変更することができます。サイズを変更したい場合は、選択した「チェックボックス」の周囲の□、○にカーソルを合わせると矢印が出てくるので、この矢印を引っ張ってサイズを変更することもできます。
「チェックボックス」のレ点を入れる正方形の横に表示されている文字は編集できます。「チェックボックス」を選択した状態で右クリックします。「チェックボックスオブジェクト(O)」編集を選択します。エクセル2003年は「テキストの編集」を選択します。すると文字が編集できる状態になります。文字の入力、削除ができるようになります
「チェックボックス」を削除したい場合は」、「チェックボックス」を選択した状態でDeleteキーを押すと削除できます。
レ点、チェックボックスにショートカットでマークを入れる方法
レ点、チェックボックスには簡単にマークを入れられます。パソコンのキーボード、[Space]キーを使います。
Webサイトでも、エクセル入力フォームでも活用できる方法です。カーソルをチェックボックスに合わせます。この状態で[Space]キーを押すとレ点、チェックマークを付けられます。再度押すと、チェックマークが外れます。マウスでクリックする必要はありません。
チェックボタンの選び方は何を基準にしたらよいのでしょう。
チェックボタンにはチェックボックスの他に、オプションボタンがあります。この2つのボタンは似ています。どこが違うのでしょう。
チェックボックスとは、1つまたは、複数の選択肢がある場合、複数選択できるボックスです。1つだけ選択する場合は、選択する正方形1つにレ点を入れます。複数の選択肢がある場合、選択する全ての正方形にレ点を入れます。
オプションボタンは一般的にはラジオボタンと同じ意味です。複数あるいくつかの選択肢から、1つだけ選択できます。他の選択肢を選ぼうとすると、それまで選択していたチェックが外れるという機能を持っています。中抜きの円形をしていて、クリックすると円形の中に点が付きます。
複数の選択をしてもよい場合はチェックボックス、1つだけ選択してほしい場合はオプションボタンを使用しましょう。
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