表に空白のセルがある場合、エクセルSUMIF関数を使って、条件に空白のセル、または空白以外を指定して、セルの合計を求める方法を紹介しています。エクセルSUMIF関数は、条件に一致したセルの値を合計する関数です。SUMIF関数の条件には、数値、式、セル範囲、文字列、または関数を指定して、セルの合計を求めることができますが、この条件に、空白も指定することができます。例えば、条件に空白を指定して、引数の範囲に空白のセルがあった場合、空白のセルだけ、合計範囲のセルを合計するといったことです。SUMIF関数を使うと、空白のセルに一致するセルの合計を求めたり、空白でないセルの合計を求めることもできます。空白セルの、指定方法がマスターできます。
目次
空白のセルに一致するセルを合計
エクセルSUMIF関数で、検索条件に空白のセルを指定して、空白のセルに一致するセルの合計を求めます。
終了日が空白の、セルの金額の合計を求めます。
G2に、式を入力しましょう。
G2 =SUMIF(C2:C9,””,D2:D9)
「37,500」が返されます。
空白以外のセルに一致するセルを合計
空白でないセルを検索条件に指定して、空白以外のセルの合計を求めます。
終了日が空白でない、セルの金額の合計を求めます。
G2に、式を入力しましょう。
G2 =SUMIF(C2:C9,”<>”&””,D2:D9)
「33,900」が返されます。
G2の式は、「<>」と「””」を「&」でつないでいます。その場合、「<>」は「”」(ダブルクォーテーション)で囲みます。
SUMIF関数の基本的な使い方
SUMIF関数の基本的な使い方です。1つの条件と、複数条件で合計金額を求めてみましょう。
営業1課の、金額の合計をだしてみましょう。
F2に、式を入力します。
F2 =SUMIF(A2:A9,”営業1課”,C2:C9)
「12,400」が返されます。
SUMIF関数を使って、複数条件で合計
エクセルSUMIF関数の条件は1つですが、複数の条件で合計を出すことができます。
「交通費」または「通信費」の、合計金額をだしてみましょう。
F2に、式を入力します。
F2 =SUMIF(B2:B9,”交通費”,C2:C9)+SUMIF(B2:B9,”通信費”,C2:C9)
「16,400」が返されます。
SUMIF関数をつないだ式は、OR(または)の条件です。
SUMIF関数に似た関数に、SUMIFS関数があります。
SUMIFS関数は、複数条件に一致するセルの値を合計します。SUMIFS関数の使い方も、紹介しましょう。
空白のセルに一致するセルを合計
「開始日」と「終了日」が、空白の、セルの金額の合計を求めます。
H2に、式を入力しましょう。
H2 =SUMIFS(D2:D9,B2:B9,””,C2:C9,””)
「51,000」が返されます。
空白以外のセルに一致するセルを合計
「開始日」と「終了日」が、空白でない、セルの金額の合計を求めます。
H2に、式を入力しましょう。
H2 =SUMIFS(D2:D9,B2:B9,”<>”&””,C2:C9,”<>”&””)
「126,900」が返されます。
SUMIF関数
SUMIF関数は、1つの条件に一致するセルを合計します。
SUMIF関数の書式と引数
書式:SUMIF(範囲, 検索条件, [合計範囲])
範囲 | 検索条件が含まれているセル範囲を指定します。 |
検索条件 | 検索の条件は、数値、式、セル範囲、文字列、または関数で指定します。 |
合計範囲 | 条件に一致する合計範囲の値が加算されます。省略した場合は、範囲で指定したセルが合計の対象となります。 |
SUMIFS関数
SUMIFS関数は、複数の条件に一致するセルを合計します。
SUMIFS関数の書式と引数
書式:SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲 1, 条件 1, [条件範囲 2, 条件 2], …)
合計対象範囲 | 合計するセルの範囲を指定します。範囲にある空の値や、テキスト値は無視されます。 |
条件範囲1 | 条件による評価の対象となるセルの範囲を指定します。 |
条件1 | 条件を数値、式、セル参照、または文字列で指定します。 |
SUMIF関数とSUMIFS関数の違い
SUMIF関数 :1つの条件に一致するセルを合計する
SUMIFS関数 :複数の条件に一致するセルを合計する
SUMIF関数、SUMIFS関数は、条件に一致する、セルの値を合計する関数です。
エクセル、条件付き合計関数には、SUMIF関数、SUMIFS関数の他に、DSUM関数があります。
空白のセルをカウントする
エクセルSUMIFS関数で、条件に空白のセルを指定して合計を求めましたが、SUMIFと間違いやすいのが、COUNTIF関数とCOUNTIFS関数です。
COUNTIFとCOUNTIFS関数は、条件に一致するセルをカウントします。COUNTIFは1つの条件、COUNTIFSは複数の条件でセルをカウントする関数です。
もちろん、空白のセルをカウントしたり、空白以外のセルをカウントすることもできます。
こちらの記事もご覧ください。⇒複数条件に一致するデータをエクセルCOUNTIFS関数でカウント!