エクセルのシートを、非表示にしたいという事はないでしょうか。他人見られたくない、誤って編集されたくないといったような事情がある時、エクセルVBAで、エクセルのシートを表示、非表示に切り替えることができます。それには、Visibleプロパティを、Trueまたは、Falseに設定することで、シートを表示、非表示に切り替えられます。ファイルを起動させた時に、最初から、シートを非表示にすることもできるし、ボタンをエクセルシートに作成して、ボタンをクリックして、シートを非表示にしたりもできます。その場合は、表示、非表示に2つのボタンを作成すると、ボタンからシートを表示、非表示、切り替えできます。
エクセルVBSで、シートを表示、非表示の切り替えをしてみましょう。
Visibleプロパティ
構文 : object.Visible
シートを非表示、表示を切り替えるには、Visibleプロパティを使います。
Worksheetオブジェクトの、Visibleプロパティを、Trueか Falseを設定することで、シートの表示、非表示を切り替えられます。
Visibleプロパティには、Falseや xlSheetHiddenの定数を設定したり、「0」といった値を設定することもできます。
シートを非表示にする
シートを非表示にするVBAです。メニューからユーザーが、再表示することができます。
Visibleプロパティに Falseを設定して、シートを非表示にするコードです。
シート名は「Sheet1」です。
Sub 非表示()
Sheets(“Sheet1”).Visible = False
End Sub
Visibleプロパティに xlSheetHiddenを設定しても、非表示にできます。
Sub 非表示()
Sheets(“Sheet1”).Visible = xlSheetHidden
End Sub
シート名が「売上表」の場合のVBAです。
Sub 非表示()
Sheets(“売上表”).Visible = False
End Sub
ボタンをクリックして、シートを非表示にする場合は、次のようになります。
Private Sub CommandButton1_Click()
Sheets(“Sheet1”).Visible = False
End Sub
シートを表示する
シートを表示するVBAです。
シートを非表示にした場合、シートを再表示できます。
Sub 非表示()
Sheets(“Sheet1”).Visible = True
End Sub
Visibleプロパティに xlSheetVisibleを設定しても、表示できます。
Sub 非表示()
Sheets(“Sheet1”).Visible = xlSheetVisible
End Sub
Visibleプロパティに、Falseや xlSheetHiddenを設定すると、シートをユーザー側から再表示することができます。シートを完全に表示できないようにするには、Visibleプロパティに xlSheetVeryHiddenを設定します。
シートを完全に非表示にする
Sub 非表示()
Sheets(“Sheet1”).Visible = xlVeryHidden
End Sub
次のコードでもシートを非表示にできます。
Sub 非表示()
Sheets(“Sheet1”).Visible = xlSheetVeryHidden
End Sub
Visibleプロパティに設定する定数と値
定数 | 値 | 内容 |
True | 1または-1 | シートを表示します。 |
False | 0 | シートを非表示にします。ユーザー側でメニューからシートを再表示できます。 |
xlSheetVisible | 1または-1 | シートを表示します。 |
xlSheetHidden | 0 | シートを非表示にします。ユーザー側でメニューからシートを再表示できます。 |
xlSheetVeryHidden xlVeryHidden | 2 | シートを非表示にします。ユーザー側でメニューからシートを再表示できません。 |
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセルVBAが初心者でも短期間でマスターできる楽パソ!音声と映像で自宅で学べる。
こちらの記事もご覧ください。⇒プログラミングスキルが初心者でも短期間でマスターできる楽パソ!音声と映像で自宅で学べる。
シートの操作
ここでは、エクセルVBAで、Visibleプロパティに定数を設定することで、シートを表示、非表示にしました。もちろん、「0」や「1」、「2」を設定して、シートを表示、非表示に切り替えることもできます。シートの表示、非表示の切り替えは、シートの操作ではよく使われます。ファイルには、あまり情報を見られたくないシートがあります。開いたとき、非表示になっていると、隠れシートがあることに気が付きません。この様にして、大事な情報を保護することができます。
たまに、Workseetクラスの Visibleプロパティを設定できません!とエラーが出ることがあります。その時は、ブックの保護が設定されている場合があります。または、定数を間違えているといったこともあります。再度コードを確認して、間違えがないか、よく確認してみましょう。
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセルVBAでユーザーフォームを開く、閉じる
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