エクセルCOUNTIF関数には、ワイルドカードが使えるのでしょうか? エクセルCOUNTIF関数は、条件に一致するセルの個数を、カウントする関数です。使えない関数もありますが、COUNTIF関数は、ワイルドカードを使って、特定の文字を含むセルをカウントすることができます。~を含む特定の文字をカウントできるので、より複雑な条件で、セルの個数を数えることができます。ここでは、特定の文字を含むセルをカウントするのに、「*」アスタリスク、「?」疑問符を使って、条件に一致するセルを、カウントする方法を説明しています。色々な条件で、一致するセルをカウントする方法が、マスターできます。
目次
COUNTIF関数
条件に一致する、セルの個数を返します。
COUNTIF関数の書式と引数
COUNTIF(範囲,検索条件)
範囲 | 検索条件に一致する、セルの個数を求める範囲を指定します。 |
検索条件 | 条件を、数値、式、または文字列で指定します。式、文字列で指定する場合は「”」で囲みます。 |
検索条件にワイルドカードを使う
検索条件にワイルドカードを使って、特定の文字を含むセルを、カウントしましょう。
「*」アスタリスク
「*」アスタリスクを、文字の前、または後に入力して、特定の文字を含む、セルの個数を数えることができます。
「*」アスタリスクを使って、「佐藤建設」を含むセルを、カウントしましょう。
D2に、式を入力します。
D2 =COUNTIF(A2:A9,”*佐藤建設*”)
「3」を返します。
「佐藤建設」を含むセルは、「3」です。
「?」疑問符
「?」疑問符は、任意の1文字を表します。
「?」疑問符を使って、「FS住宅」の前に、1文字あるセルをカウントしましょう。
D2に、式を入力します。
D2 =COUNTIF(A2:A9,”?FS住宅”)
「3」を返します。
「FS住宅」の前に、1文字あるセルは「3」です。
COUNTIF関数の基本的な使い方
エクセルCOUNTIF関数を使って、「A2:A8」に含まれる、「りんご」と「イチゴ」の数を、それぞれカウントしてみましょう。
D2に、「りんご」をカウントする式を入力しましょう。
D2 =COUNTIF(A2:A8,”りんご”)
「3」を返します。
「りんご」のセルは、「3」あります。
E2に、「イチゴ」をカウントする式を入力しましょう。
E2 =COUNTIF(A2:A8,”イチゴ”)
「4」を返します。
「イチゴ」のセルは、「4」あります。
セル参照の式は、次のようになります。
D2 =COUNTIF(A2:A8,D1)
E2 =COUNTIF(A2:A8,E1)
比較演算子を使う
COUNTIF関数の検索条件に、比較演算子を使って、条件に一致するセルをカウントしてみましょう。
D2に、「80以上」の科目を数える式を入力します。
D2 =COUNTIF(B2:B9,”>=80″)
「3」を返します。
「80以上」の科目は、「3」あります。
空白セル、空白でないセルをカウントする
COUNTIF関数を使うと、空白セル、空白でないセルを、カウントすることができます。
D2に、「空白」セルをカウントする式を入力しましょう。
D2 =COUNTIF(B2:B9,”=”)
「2」を返します。
「空白」セルは、「2」あります。
E2に、「空白でない」セルをカウントする式を入力しましょう。
E2 =COUNTIF(B2:B9,”<>”)
「6」を返します。
「空白でない」セルは、「6」あります。
COUNTIF関数で複数条件OR(または)を指定してカウント
F2に、「契約№」が「KW002」または、「プラン」が「W」に一致する、セルを数える式を入力しましょう。
複数条件は、OR(または)です。
F2 =COUNTIF(A2:A9,D2)+COUNTIF(B2:B9,E2)
「3」を返します。
「契約№」が「KW002」、または「プラン」が「W」に一致するセルは、「3」あります。
COUNTIF関数で使える比較演算子
検索条件に使える比較演算子です。
演算子 | 説明 |
= | 等しい |
<> | 等しくない |
> | より大きい |
< | より小さい |
>= | 以上 |
<= | 以下 |
COUNTIF関数で使えるワイルドカード
ワイルドカード | 説明 |
∗ | 任意の文字列を検索 |
? | 任意の 1 文字を検索 |
~ | ? や * の前につけて、ワイルドカード「*」「?」を検索 |
COUNTIFS関数で複数条件に一致するセルをカウント
エクセルCOUNTIF関数は、1つの条件で、一致するセルの個数をカウントする関数です。検索条件は1つです。エクセルCOUNTIF関数で、複数条件AND(かつ)で、セルをカウントしたい場合は、COUNTIFS関数を使います。
複数条件で、セルをカウントできる関数には、DCOUNTA関数もあります。
COUNTIF関数、COUNTIFS関数、DCOUNTA関数はよく使う関数です。マスタしーて、仕事アップしましょう。
こちらの記事もご覧ください。⇒複数条件に一致するデータをエクセルCOUNTIFS関数でカウント!