エクセルTRUNC関数は、数値を切り捨てて、指定した桁数にすることができる関数です。桁数を指定して、小数部分や、整数部分を切り捨てて、数値を丸めることができます。桁数に、0を指定、または省略すると、小数点を整数にすることができます。計算した時に、数値が小数点になることはよくあります。小数点が、何桁にもなると数値が分かりにくいです。数値を切り捨てる関数は、他にもありますが、TRUNC関数と他の関数との違いも最後に説明しています。ここでは、TRUNC関数の使い方を、桁数を色々変えて、小数点を整数にしたり、小数部分や、整数部分を切り捨てる方法、TRUNC関数と他の関数と組み合わせる方法も紹介しています。
目次
TRUNC関数
エクセルTRUNC関数は、数値の小数部分を切り捨てて、整数にします。または指定した桁数に変換します。
書式
TRUNC(数値, [桁数])
数値 | 切り捨てる数値を指定します。 |
桁数 | 切り捨てを行った後の桁数を指定します。省略すると、数値の小数部分を切り捨てて整数にします。規定値は0です。 |
TRUNC関数は、単純に少数部分を切り捨てます。または、指定した桁数で数値が表示されます。
桁数には、正の数、負の数、0が指定できます。省略すると、0の指定になります。
数値を整数値にする
TRUNC関数は桁数に0を指定、または省略すると、数値の小数点以下を切り捨てて整数にします。
商品の金額を合計した表がありますが、合計金額は個数、単価、割引率を掛けて計算しています。合計金額が小数点以下になっています。小数部分を切り捨てて整数にしてみましょう。
F列に、合計金額を整数値にする式を入力しましょう。
F2 =TRUNC(E2)
E2は「19,607.47」です。小数点部分が切り捨てられて、整数「19,607」が返されます。
F2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
合計金額が整数になりました。
TRUNC関数の引数、桁数を指定すると、単純に小数部分が切り捨てられて整数になります。
TRUNC関数の引数、桁数に0を指定してもいいです。
F2 =TRUNC(E2,0)
次は、小数点以下を切り捨ててみましょう。
小数点以下を切り捨てる
商品の合計金額の、小数点第二位以下を切り捨てます。
F2に、式を入力しましょう。
F2 =TRUNC(E2,1)
E2「19,607.47」の、小数点第二位以下が切り捨てられて、「19,607.4」になります。
F2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
合計金額が、小数点第1位まで表示されました。
次は、整数部分を切り捨ててみましょう。
整数部分を切り捨てる
TRUNC関数の桁数に、負の数を指定してみましょう。
負の数を指定すると、整数部分が切り捨てられて、指定した桁数で表示されます。
合計金額を、百の位以下を切り捨てて表示してみましょう。F2に式を入力します。
F2 =TRUNC(E2,-3)
E2「19,607.47」の百の位以下が切り捨てられて、「19,000」になります
F2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
合計金額の百の位以下が切り捨てられて、表示されました。
TRUNC関数を他の関数と組み合わせて、数値を整数にする使い方です。
PRODUCT関数との組み合わせ
掛け算の結果をエクセルTRUNC関数で切り捨てて、整数値にしてみましょう。掛け算にはPRODUCT関数を使います。
E2に、式を入力しましょう。
E2 =TRUNC(PRODUCT(B2:D2))
E2の式は、PRODUCT関数で個数、単価、割引率の積を求めて、掛け算した結果を切り捨てて、整数にしています。
E2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
合計金額が、整数で表示されました。
SUM関数との組み合わせ
足し算の結果を、エクセルTRUNC関数で切り捨てて、整数値にしてみましょう。足し算にはSUM関数を使います。
G2に、式を入力しましょう。
G2 =TRUNC(SUM(E3:F3))
G2の式は、SUM関数で合計金額と消費税を足して、その結果を切り捨てて整数にしています。
E2の式をドラッグして、下にコピーしましょう。
税込金額が、整数で表示されました。
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TRUNC関数で数値を切り捨てる
TRUNC関数と同じような機能をもつ関数は他にもありますが、TRUNC関数は、桁数を省略すると、数値を整数にする点が違います。桁数を指定すると、指定した桁数まで表示します。
他の関数との違いは、数値が負の場合、返す結果が違ってくるときもあります。TRUNC関数は、数値が正(プラス)、または負(マイナス)の場合でも、単純に常に数値を切り捨てます。
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