エクセルIF関数でワイルドカードを使う方法!あいまい検索を使いたい

エクセルIF関数は、もし~だったらの条件式で真の場合は真の場合の値を返し、偽の場合は偽の場合の値を返す関数です。もし~だったらの条件式にワイルドカードを使用してあいまい検索ができると、より複雑な条件式を指定することができますが、エクセルIF関数でワイルドカードが使えるかというと、残念ながら使えません。ですが、エクセルIF関数にCOUNTIF関数を組み合わせると、ワイルドカードが使えます。ワイルドカードを使ったあいまい検索で、複雑な条件式をIF関数とCOUNTIF関数で作成してみましょう。

 

 

IF関数にCOUNTIF関数を組み合わせてワイルドカードを使う

IF関数にCOUNTIF関数を組み合わせて、条件式にあいまい検索を使用します。エクセルIF関数にワイルドカードを使ってみましょう。

A列の「会社名」が統一されていません。「富士」は同じ会社ですが、「株式会社」の表示と位置が違います。

C2に、「富士」の「会社名」を統一する式を入力しましょう。

 

C2 =IF(COUNTIF(A2,”*富士*”),”富士(株)”,A2)

C2の式は、COUNTIF関数で、ワイルドカードを使って「会社名」をあいまい検索しています。

「富士」を含む会社があったら「富士(株)」を表示し、それ以外は、検索するセルの文字列を表示させるようにしてあります。

C2には、「富士(株)」が返されます。

C2の式を、下にドラッグにしょう。

「富士」の「会社名」を統一されました!

 

 

ワールドカードを使ってIF関数に複数条件を指定

IF関数の複数条件に、あいまい検索を使用します。

保証番号で、特約番号を振ってみましょう。

 

保証番号で表示させる文字列

保証番号表示
Aで始まる文字列A
Bで始まる文字列B
Cで始まる文字列C
上記以外YW

 

保証番号が「Aで始まる文字列」だったら「A」、「Bで始まる文字列」だったら「B」、「Cで始まる文字列」だったら「C」、それ以外は「YW」を表示させます。

C2に、式を入力しましょう。

 

C2 =IF(COUNTIF(A2,”A*”),”A”,IF(COUNTIF(A2,”B*”),”B”,IF(COUNTIF(A2,”C*”),”C”,”YW”)))

C2の式は、COUNTIF関数で、ワイルドカードを使って「保証番号」をあいまい検索しています。

「保証番号」に「Aで始まる文字列」があったら「A」を、「Bで始まる文字列」があったら「B」を、「Cで始まる文字列」があったら「C」を、それ以外は、「YW」を表示させるようにしてあります。

C2には「A」が返されます。

C2の式を、下にドラッグしましょう。

保証番号で、特約番号が表示されました!

 

 

関数の説明

IF関数

エクセルIF関数は、条件式の結果が真の場合は真の場合の値を返し、偽の場合は偽の場合の値を返す関数です。基本的な使い方は1つの条件式ですが、エクセルIF関数は複数条件を指定して使うことができます。エクセル2003までは7個まででしたが、エクセル2007以降は64個までネストできるようになりました。

IF関数の書式と引数

IF(論理式,真の場合,偽の場合)

論理式条件式を指定します。
真の場合論理式がTRUEの場合に返す値を指定します。
偽の場合論理式がFALSEの場合に返す値を指定します。省略するとFALSEを返します。

IF関数の使い方

数式説明
 D2 =IF(A2=”出席”,”○”,”×”) 「A2:A10」には「出席」「欠席」が入力されています。「A2」のセルは「出席」です。3個あります。D2には「○」が返されます。

 

 

COUNTIF関数

指定した範囲に含まれる、検索条件に一致するセルの個数を返します。

COUNTIF関数の書式と引数

COUNTIF(範囲,検索条件)

範囲検索条件に一致するセルの個数を求める範囲を指定します。
検索条件条件を、数値、式、または文字列で指定します。式、文字列で指定する場合は「”」で囲みます。

COUNTIF関数の使い方

数式説明
 B2 =COUNTIF(A2:A10,”オレンジ”) 「A2:A10」に「オレンジ」と入力されているセルは3個あります。「B2」には「3」が返されます。

COUNTIF関数で使えるワイルドカード

ワイルドカード説明
任意の文字列を検索
?任意の 1 文字を検索
~? や * の前につけて、ワイルドカード「*」「?」を検索

IF関数にAND関数、OR関数を組み合わせて複数条件を指定できます

IF関数にCOUNTIF関数を組み合わせてワイルドカード使用すると、複雑な条件式を指定できます。エクセルIF関数でワイルドカード使用する方法を紹介しましたが、IF関数と組み合わせて、よく使う関数は他にもあります。OR関数、AND関数がそうです。

OR関数、AND関数は、IF関数と組み合わせて使う定番の関数といっていいでしょう。使う頻度が高いです。エクセルIF関数の複数条件にOR関数、AND関数と組み合わせて使うと、より複雑な条件の判定ができます。

こちらの記事もご覧ください。⇒エクセルIF関数で複数条件!OR関数、AND関数と組み合わせて使う