エクセルDSUM関数で複数条件で抽出した、セルの数値を合計する方法を紹介しています。エクセルDSUM関数は複数条件に一致するセルの数値を合計する関数ですが、似たような関数にDGET関数があります。2つの関数の違いは、DGET関数の返すのは値ですが、DSUM関数が返すのは数値の合計です。ここでは、DSUM関数を使って、複数条件に一致するセルの合計を求める方法を中心に、説明しています。
目次
エクセルDSUM関数
複数条件に一致した値の合計を求めます。
DSUM関数の書式と引数
DSUM(データベース, フィールド, 検索条件)
データベース | 検索するセルの範囲を指定します。セルの範囲には見出しが含まれている必要があります。 |
フィールド | 合計する列の「項目」または、リストの先頭列から何番目かを「番号」で指定します。 |
検索条件 | 検索条件が設定されているセル範囲を指定します。 |
DSUM関数の基本的な使い方
エクセルDSUM関数は数値を合計する関数です。
エクセルDSUM関数で複数条件で抽出した数値を合計するには、検索条件をセルの範囲で指定します。
G2に、輸入国「アメリカ」の、金額の合計を求める式を入力しましょう。
引数「フィールド」には、列の「項目」を指定します。
G2 =DSUM(A1:D8,D1,F1:F2)
合計金額「51,000」が返されました!
次は、引数「フィールド」に先頭列からの番号を指定して、G3に輸入国「アメリカ」の、金額の合計を求める式を入力してみましょう。
G3 =DSUM(A1:D8,4,F1:F2)
合計金額「51,000」が返されるのを、確認しましょう。
複数の列に 1 つの検索条件を指定して合計を求める
J2に、輸入国「アメリカ」かつ 数量「>50」かつ 単価「>=100」の、金額の合計を求める式を入力しましょう。
J2 =DSUM(A1:E8,E1,G1:I2)
合計金額「45,000」が返されます。
同じ列に複数の検索条件を指定して合計を求める
G2に、輸入国「フィリピン」または 「チリ 」または 「メキシコ 」の、金額の合計を求める式を入力しましょう。
G2 =DSUM(A1:D8,D1,F1:F4)
合計金額「45,000」が返されます。
複数の列に 2 セット以上の検索条件を指定して合計を求める
H2に、輸入国「アメリカ」かつ 数量「<100」または 輸入国「チリ」かつ 数量「<=80」の、金額の合計を求める式を入力しましょう。
H2 =DSUM(A1:D8,D1,F1:G3)
合計金額「44,800」が返されます。
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセルDSUM関数の使い方!条件を満たすセルの合計を求める
列ごとに検索条件を指定して合計を求める
I2に、輸入国「アメリカ」または 商品名「レモン」または 数量「>100」の、金額の合計を求める式を入力しましょう。
I2 =DSUM(A1:D8,D1,F1:H4)
合計金額「60,600」が返されます。
1 つの列に 2 セット以上の検索条件を指定して合計を求める
H2に、 数量「150<=数量<=300」または「数量<=50」の、金額の合計を求める式を入力しましょう。
H2 =DSUM(A1:D8,D1,F1:G3)
合計金額「27,600」が返されます。
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセルDGET関数で条件を満たすデータを抽出
検索条件にワイルドカードを指定して合計を求める
G2に、「ア」を含む商品名の、金額の合計を求める式を入力します。ワイルドカードを使用しましょう。
G2 =DSUM(A1:D8,D1,F1:F2)
合計金額「 51,000」が返されます。
エクセルDSUM関数以外にも検索条件を指定して合計できる関数があります
エクセルDSUM関数は、複数条件で抽出した数値を合計できる関数ですが、SUMIFS関数でも複数条件で数値を合計できます。エクセルDSUM関数とSUMIFS関数の違いは検索条件の指定が違います。DSUM関数は検索条件にセルの範囲を指定しますが、SUMIFS関数は検索条件に条件範囲と条件に分けて入力します。使いやすい関数を使いましょう。
こちらの記事もご覧ください。⇒エクセルSUMIFS関数で複数条件を指定して抽出した数値を合計する